村上春樹レヴューのブログ

自称村上主義者の私が独自の切り口で作品をご紹介します。

2020-12-09から1日間の記事一覧

【猫を棄てる】

本書は、父と息子の個人的な物語であると同時に、歴史の一隅を照らす物語でもあります。ある夏の日に、父と息子が海辺に一匹の猫を棄てに行ったエピソードから始まります。 『小さな歴史のかけら』 どうしてその猫を海岸に棄てに行かなくてはならなかったの…