村上春樹レヴューのブログ

自称村上主義者の私が独自の切り口で作品をご紹介します。

2021-08-11から1日間の記事一覧

【哀しみの孔雀】(マイ・ロスト・シティーより)

本作はフィッツジェラルドの死後に発掘された作品です。 1930年代に入ると大恐慌がアメリカ全土を襲いました。ゼルダ夫人は精神病を煩い、娘の養育は男手一つに任されます。彼の著作の多くは既に絶版となり、大衆は文学に別の新たな力を求め始めます。彼が描…