村上春樹レヴューのブログ

自称村上主義者の私が独自の切り口で作品をご紹介します。

2020-12-15から1日間の記事一覧

【中国行きのスロウ・ボート】「中国行きのスロウ・ボート」より

本書は、デビュー間もない村上春樹が取り組んだ初短編集の表題作です。彼の作風はこののちいくつかの変遷を遂げていますが、改めて読み返すと、40年たった今でも物語の軸となる部分は変わっていないことがよく分かります。 【要旨】 中国人教師への信頼に、…